■一瀬隆重:
株式会社オズ代表取締役。日本映画界を代表するインディペンデント・プロデューサーにして、日本映画界屈指のヒットメーカー。『星くず兄弟の伝説』(84)で、弱冠23歳にしてプロデューサーとしてデビュー。『夢みるように眠りたい』(86)、『帝都物語』(88)、『就職戦線異状なし』(91)、『もういちど逢いたくて 星月童話』(99)などメジャー作品から単館系、海外作品まで次々とヒット作を手がける。97年、『リング』製作、リメイク版『ザ・リング』は全米初登場1位、興行収入1億3000万ドルの大ヒットとなる。『仄暗い水の底から』『呪怨』もアメリカでリメイクされ、年内に全米公開される予定。現在、Jホラーシアター第1弾『感染』『予言』が全国で上映中。
■Bill Kong/江志強 (ビル・コン):
香港のインディペンデント映画会社、Edko Filmsの代表であるビル・コンは、初製作の『青い凧』(93)で東京国際映画祭とハワイ国際映画祭のグランプリなど多数の賞を受賞している。その他、東京国際映画祭グランプリ、監督賞を受賞した『息子の告発』(94)、アカデミー賞受賞の『グリーン・デスティニー』(2000)がある。『グリーン・デスティニー』は2000年の大ヒットになっただけでなくアメリカの映画史において最も成功した外国語映画となった。興行収入はは1億4500万ドルにも上り、アカデミー賞では外国語映画賞、美術賞、撮影賞、作曲賞を受賞、またゴールデン・グローブでも外国語映画賞、監督賞を受賞した。カンヌ映画祭でも上映されたチャン・イーモウ監督『LOVERS』(2004)が現在、日本国内で上映中。前作『HERO』(02)が全米で公開中。最新作は、香港・中国で初の一般公開作となったクァク・ジョエン監督の韓国映画『Windstruck』(04)。
■Denise Mann (デニース・マン):
UCLA 大学院プロデューサーズ・プログラム(Master of Fine Arts)研究科長。米国フィルム・スクールのトップスクールの1つであるUCLAは、プロデューサー養成の専門カリキュラムを持ち、ハリウッド産業界とも協力しながら学生に教育を行っている。マン教授は、UCLAだけでなくヨーロッパの映像教育機関においてもトレーナーとして業界の発展に貢献している。「Daily Variety」「Weekly Variety」「Los Angeles Times」「New York Times」「USA Toda」等のメディアで取材を受けた他、定評ある『Camera Obsucura』誌のコラムニストとしても活動。主な著作に『Private Screenings: Television and the Female Consumer』(92年)があり、2005年には『The New Hollywood Independents?-When Talent Became Management』を上梓する予定。
■Sheila Hanahan Taylor (シーラ・ハナハン・テイラー):
UCLA 大学院プロデューサーズ・プログラム(Master of Fine Arts)客員助教授。Zide/Perry Entertainmentの制作企画部長で、『Repli-Kate』(2002)、『Final Destination 2』(03)、『Crush and Burn』(05)他多数の作品のプロデューサーを務める。『American Pie』(99)、『American Pie 2』(02)、『My Best Friend’s Wedding』(97)他の作品に参加。
■亀田卓:
株式会社電通入社後、13年間のテレビ関連業務を通じ、様々なコンテンツビジネスに関わる。その後、金融関係の業務担当をきっかけに、エンタテインメントと金融を融合させたビジネスを志すようになる。2001年3月、電通からの出向のかたちで、株式会社東京ファイナンス・アンド・エンタテインメント代表取締役就任。2003年4月に電通に復帰するまで、「日本初のコンサート証券化」や、「日本初の興行投資の公募」等を次々と手がけた。当時開発した、匿名組合を使用した公募の手法は、今ではエンタテインメント証券化のスタンダードな手法の一つになっている。現在、電通のエンタテインメント事業局所属、業務は主に映画投資ビジネス。経済産業省企画の『プロデューサー・カリキュラム』執筆委員。